2015年9月10日
オレオナノサイエンス部会シンポジウム−ナノドラッグデリバリー技術の開発と展望−
9:30-9:35
開会の挨拶 牧野公子(オレオナノサイエンス部会 部会長)

9:35-10:10
脂質ナノ粒子を用いた小分子RNAデリバリー技術の開発とがん治療への応用
静岡県立大学 薬学部 浅井和浩
小分子RNAは、選択的に標的遺伝子のサイレンシングを引き起こす有望な医薬品シーズであるが、その実用化にはDDS技術が欠かせない。本講演では、小分子RNAの実用化を目指して開発中のナノDDS技術とそのがん治療への応用に関する最新の知見を発表する。

10:10-10:45
皮膚角層細胞間脂質の構造解析と製剤開発への応用
星薬科大学 小幡誉子
皮膚のバリア機能は角層細胞間脂質のラメラ構造に由来する。効果的な経皮投与製剤の開発には、バリア機能と上手につきあうことが必要である。今回は細胞間脂質のラメラ構造の変化と有効成分の透過性に着目した研究を紹介してみたい。

休憩

11:00-11:35
リピッドバブルによる超音波セラノスティクス
帝京大学 薬学部 丸山一雄
セラノスティクスとは診断と治療を同時に行うシステムで、近年、非常に活発になってきている研究分野である。講演では、我々がリポソーム技術から開発した長時間血中滞留型リピッドバブルによる、腫瘍部位の新生血管の超音波造影とバブルのキャビテーションによる超音波治療について紹介する。

11:35-12:10
遺伝子吸入粉末剤の開発〜吸入特性の改善〜
名城大学 薬学部 岡本浩一
マウスインターフェロンβをコードするプラスミド遺伝子の吸入粉末剤をマウス肺転移がんモデルに経肺したところ、がんの増殖を抑制できた。より効率的な遺伝子吸入粉末剤の開発をめざし、添加剤等の検討を行った。

日本油化学会第54回年会で開催されました。 

2015年9月9日
オレオナノサイエンス部会ランチョンシンポジウム
イオントフォレシスを目的とした経皮投与用ナノ粒子の製剤設計
興和株式会社 富士研究所 鈴木健一
イオントフォレシスは、電気エネルギーを印加し、能動的に薬物を経皮吸収させる方法です。これを利用した製剤化研究の概要とイオントフォレシスに適した薬物送達キャリアの新規調製法について発表させて頂きます。
日本油化学会第53回年会で開催されました。

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