2014油脂産業技術部会・オレオライフサイエンス部会共催セミナー
― 有用油脂の創生と高度利用 ―
日 時 平成26年6月19日(木)10:00〜16:45(懇親会17:00〜18:30)
会 場 東京海洋大学 白鷹館 (東京都港区港南4-5-7)
【交通】JR線・京浜急行線 品川駅 港南口(東口)から徒歩約10分、東京モノレール天王洲アイル駅
から「ふれあい橋」を渡り正門まで約15分、りんかい線天王洲アイル駅から「ふれあい橋」
を渡り正門まで約20分
会場地図はホームページ http://www.kaiyodai.ac.jp/info/access/access.html
主 催 日本油化学会油脂産業技術部会 同オレオライフサイエンス部会
この度、油脂産業技術部会とオレオライフサイエンス部会の共催で「有用油脂の創生と高度利用」と
題してセミナーを開催いたします。本セミナーでは発酵工学、酵素工学、有機合成といった創生プロセ
ス分野、機能性脂質の栄養・代謝にかかわる生理機能評価分野、さらには産業利用へ向けた応用研究分
野、それぞれの分野でご活躍の先生方にご講演を頂きます。
プログラム(演題と講師)
○講演会 10:00〜16:45
1.微生物ホスホリパーゼの蛋白工学的改変 10:10〜11:00
名古屋大学大学院 生命農学研究科 岩崎 雄吾 氏
ホスホリパーゼD(PLD)による塩基交換反応により、種々のリン脂質が合成できるが、ホスファチジル
イノシトール(PI)の合成はこれまで困難であった。本講演では、微生物PLDの改変によるPI合成型PLDの
開発について紹介する。
2.リパーゼによる機能性脂質の製造・精製、および脂肪酸の微生物変換と抗菌活性
16:30〜17:00
大阪市立工業研究所 生物・生活材料研究部 永尾 寿浩 氏
産業的に利用されているリパーゼの構造、反応機構、および基質特異性について述べるとともに、それ
を利用した機能性脂質の製造や精製法、製品化事例について紹介する。また、脂肪酸の微生物変換や抗
菌活性など、最近の研究成果についても紹介する。
3.海洋生物資源を利用した高付加価値油脂の生産 13:00〜13:50
広島大学大学院 先端物質科学研究科 秋 庸裕 氏
昨今、エネルギーや有用物質の生産に向けて海洋資源を持続的に活用する技術の確立が望まれている。
本講演では、海洋性の微生物やバイオマスを用いた有用油脂の発酵生産プロセス開発の現状について紹
介する。
4.酵素反応を利用した機能性リン脂質の創生 13:55〜14:45
北海道大学大学院 水産科学研究院 細川 雅史 氏
ホスホリパーゼを用いた酵素反応により、共役リノール酸やテルペン、フェノール、ビタミン等の機
能性化合物が結合した新規リン脂質や希少性リン脂質を合成した。それらの優れた機能性について併せ
て紹介する。
5.機能性脂質によるメタボリックシンドロームの予防・改善への試み 15:00〜15:50
佐賀大学大学院 農学研究科 永尾 晃治 氏
脂質の機能性については既に多くの知見があるが、我々がモデル動物を用いて、肥満誘発性病態に対
する食事脂質の影響を検討する中で得た成果、特にアディポサイトカイン産生制御を介した病態改善作
用について紹介したい。
6.腸内細菌脂質代謝研究から始まる新規機能性脂質の創生 15:55〜16:45
京都大学 大学院農学研究科 小川 順 氏
乳酸菌をモデルに、腸内細菌の脂質代謝を代謝産物・酵素・遺伝子のレベルで明らかにし、その特異
な代謝が宿主に与える影響を検討した。本代謝系の詳細と、本代謝を活用した新規機能性脂質の開発を
紹介する。
○懇親会 17:00(〜18:30)
参加費: 日本油化学会個人会員 10,000円 (油脂産業技術部会員は1,000円引き)
日本油化学会法人会員勤務者 12,000円
会員外 20,000円
学生 1,000円
懇親会参加費(一般) 5,000円
懇親会参加費(学生) 1,000円
申込方法: 氏名・油化学会員番号・勤務先・連絡先・参加費区分を記載してメールにて下記宛お申込
みください。
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