日本油化学会

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日本油化学会界面科学部会 東海地区行事

平成24年度 界面科学実践講座2012報告

界面科学実践講座2012-基礎と応用-(東海)

 界面科学部会(東海)と東海支部との共催で、「界面科学実践講座2012-基礎と応用-(東海)」が平成24年12月7日(金)に約65名の参加者を集めて開催されました。この会は、毎年12月の第1週の金曜日に名古屋市工業研究所にて開催されています。本講座は、界面科学関連企業の新入社員、業務上界面科学の基礎知識が必要な中堅社員及び営業関連の方、界面科学を専攻している学生さんを対象に実演等を交えて「わかりやすい」をモットーに開催しております。また、講座の後には懇談会を実施し、講師の先生や聴講者同士が交流できる場を設けております。

【プログラム】
1.「界面活性剤概論 ~ 溶液中における両親媒性分子の性質」

岐阜大学 工学部 生命工学科 亀山 啓一 氏

両親媒性分子の構造、水溶液中での吸着現象、会合体形成、界面活性剤による水溶液の性質変化、界面活性剤水溶液の相図、HLBの概念、各種界面活性剤の混合による効果について解説して頂きました。

2.「レシチンを用いた乳化と可溶化」

辻製油株式会社 機能性事業本部 園 良治 氏

レシチンの製法や種類と構造、レシチンの種類による溶解性の違い、乳化特性、可溶化特性の解説があり、マーガリン、コーヒーホワイトナー、ホイップクリーム、ドレッシングに応用した際の効果についてご紹介を頂きました。

3.「エステル油の合成と応用~潤滑油基剤としての設計~」

ミヨシ油脂株式会社 油化本部 第一技術部 角藤 淳 氏

エステル油の構造や用途、合成や精製方法の解説、潤滑油基剤としての用途で求められる機能性と、分子構造と引火点や耐熱性、粘度などの物性の関係から、機能性を向上させるためにはどのような分子設計をしたら良いかについて実際の潤滑油開発を事例に挙げて解説を頂きました。

4.「粒子分散の基本的な考え方」

小林分散技研 代表 東京理科大学理工学部 客員教授 小林 敏勝 氏

粒子の分散機構について、ぬれ性、機械的解砕、安定化の3要素を挙げて解説して頂きました。また、溶剤系の粒子分散において、樹脂や分散剤、粒子の酸性度と塩基性度からの分散性を検討した事例や、顔料の水系分散で電気二重層間の静電斥力の拡散層の広がりは実質的に小さいことから樹脂や高分子分散剤の粒子吸着による安定化の事例について紹介して頂きました。

5.「アロンアルフア開発四方山話」

東亞合成株式会社 機能化学品事業部 機能化学品研究所 安藤 裕史 氏

瞬間接着剤の開発の歴史、接着時の硬化反応機構、接着特性についての解説と、アロンアルフアの各方面での用途、開発にまつわる体験談について、接着試験の実演を交えながらご講演を頂きました。


講演5における接着試験の実演


懇談会の様子