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2014年度オレオマテリアル部会(関東地区)セミナー

『デザインに優れた高分子界面活性剤が拓く乳化技術の展望』

オレオマテリアル部会では各種のセミナーやシンポジウムを開催して、油化学関連分野における機能性素材・材料の創製や応用に関わる研究開発について意見交換や情報提供を行なっております。近年、高分子界面活性剤について強い関心が集まり、様々な乳化技術が開発されております。
そこで今回のセミナーでは、この分野における著名な方々を産官学の多方面からお招きし、高分子界面活性剤を用いた乳化技術を中心にご講演いただくとともに、処方、製剤化技術についてもご紹介いただきます。また、今後予想される展望について考察を披露していただきます。多数の皆様のご来場をお待ちしております。


日 時:平成26年11月11日(火)13:30~17:00
主 催:日本油化学会 オレオマテリアル部会
協 賛:日本化学会、日本化粧品技術者会、他
会 場:東京理科大学・1号館17F 記念講堂(東京都新宿区神楽坂1-3、飯田橋駅下車、徒歩3分)
             http://www.tus.ac.jp/info/access/kagcamp.html

【演題と講師】
1.『機能性界面制御剤(AIM)の界面吸着と乳化特性』
(13:30~14:30)
千葉科学大学薬学部  山下 裕司 氏

 機能性界面制御剤(Active Interfacial Modifier: AIM)とは、水を含む多くの溶媒に分子溶解せず、自発的に界面に局在する両親媒性物質の総称である。本セミナーではAIMの一例としてシリコーン系両親媒性高分子を紹介し、水/シリコーン油系の乳化特性について最新の研究成果も含めて概説する。
 
2.『超耐塩型アルキル変性カルボマーとカルボマーNa型新規増粘剤の応用』                 
(14:30~15:15)
住友精化株式会社 機能化学品研究所  村上 亮輔 氏
 超耐塩性の特徴を有するアルキル変性カルボマー「アクペックSER(K):Acrylates /C10-30 alkylacrylate crosspolymer」は酸化チタン、無機パール材等の分散性、乳化性に優れている。一方、カルボマーNa型新規増粘剤として開発した「アクペック MG」は、さらさらした軽い特性を有する。今回、これらを併用することによって、酸化チタンの分散性と乳化安定性、更に触感に優れた乳液、日焼け止めクリーム等の化粧料への応用について報告する。

■休 憩 (15:15~15:30)■

3.『アルキル変性水溶性高分子を使用した機能性化粧品製剤化技術について』
(15:30~16:15)
ニッコールグループ 株式会社コスモステクニカルセンター 応用開発部  山口 俊介 氏
 化粧品製剤化技術において重要である乳化技術に高分子乳化が挙げられる。しかし、汎用的なアルキル変性水溶性高分子を単独で用いても安定的な製剤作成は困難であり、併用して配合する界面活性剤などとの組み合わせにより、その機能を高めることが可能である。本発表では、これら組み合わせによる乳化安定化や機能的化粧品製剤について報告する。
 
4.『水溶性両親媒多糖の乳化機構と化粧料への応用』
(16:15~17:00)
花王株式会社 メイクアップ研究所  秋山 恵里 氏
 近年の水中油型乳化化粧料はヒドロゲル化剤が多く用いられている。特に、親水性界面活性剤を使用せずに多量の油剤や疎水性の粉体を水中に分散させる場合、乳化安定化能を持つヒドロゲル化剤は非常に有効である。本講演では、会合性増粘剤である水溶性両親媒多糖HHM-HECを用いた水中油型乳化技術と化粧料への応用について紹介する。

■セミナー終了後、同記念講堂17階大会議室にて、ミキサーを開催致します■

【申込み&問合わせ】
申込み:当日受付も可能ですが、事前に必要事項(氏名、所属、連絡先、参加費額、ミキサー参加の有無)をご記入の上、下記E-メールにてご連絡をお願いします。
参加費:  学生2,000円 普通会員5,000円 法人会員・協賛学会個人会員6,000円 会員外10,000円(テキスト代込み、当日会場にてお支払い願います)。
ミキサー:4,000円
連絡先:(株)資生堂 化粧品基盤研究センター 大森 隆司(部会幹事)
E-mail: takashi.oomori(at)to.shiseido.co.jp (メール送信の際は、(at)を@に変換して下さい)
申込み締切り(ミキサー参加の場合):10月31日(金)
 


2013年オレオマテリアル部会(関東地区)セミナー(終了しました)

『親水性ゲル化剤が切り開くオレオマテリアルの新展開』

オレオマテリアル部会では、各種のセミナーやシンポジウムを開催して、油化学関連分野における機能性素材・材料の創製や応用に関わる研究開発について、意見交換や情報提供を行っております。今回は、化粧品、食品、医薬品等の基剤に広く応用されている「親水性ゲル化剤」に焦点を当て、その素材研究、製品開発に取り組んでおられる産学の方々を多方面からお招きし、下記のような豊富な話題を予定しております。親水性ゲルの利用、素材開発に広くご興味をお持ちの方々など、多数のご来場をお待ちしています。


日時:平成25年11月15日(金)13:30~17:00(終了しました)
主催:日本油化学会 オレオマテリアル部会
協賛(予定):日本化学会、高分子学会、日本香粧品学会、日本化粧品技術者会他
会場:東京理科大学・森戸記念館(地下1階)
(東京都新宿区神楽坂4-2-2、JR飯田橋下車 徒歩10分)

【演題と講師】
1.「機能性ゲルのバイオミメティック材料としての新展開」
(13:30~14:30)
東京大学大学院工学系研究科 吉田 亮 氏
刺激応答性高分子ゲルを種々の機能性材料として応用する研究が活発に行われている。我々はまた、心臓の拍動のように自律的な機能を発現する高分子ゲルの開発にも取り組み、新たなバイオミメティック材料として系統的に研究を進め応用展開を図っている。本講演ではこれらの研究の概要を紹介する。

2.「タウリン系水溶性ポリマー増粘剤の新たな展開」
(14:30~15:15)
クラリアントジャパン㈱ 機能化学品ビジネスユニット 川口 純子 氏
特に香粧品分野において、水溶性合成ポリマーは、比較的限られた構成成分から成るにもかかわらず、モノマーの組合せ、架橋度、分子の極性等を変えることで、目的に応じた増粘・ゲル化・乳化能を有し、使用時に微妙に異なる感触を生む素材となりうる。本講では、タウリン系モノマーを主成分とした種々のポリマーを中心に、プロパティの違いや期待される応用例について概説する。

■休憩(15:15~15:30)■

3.「架橋型アクリル酸系ポリマーによる増粘機構、製剤安定化、製剤感触への影響」
(15:30~16:15)
日本ルーブリゾール㈱ パーソナル&ホームケア部 堀越 俊雄 氏
化粧品およびトイレタリー製品の増粘、安定化、感触調整には架橋型アクリル酸系ポリマーが用いられる。本講演では、レオロジー調整剤として市販されているCarbopol® ポリマーについて、その作用機序と構造との関係について解説するとともに感触への影響を紹介する。

4.「水性ゲル化剤による化粧品基剤のレオロジーコントロール」
(16:15~17:00)
資生堂リサーチセンター 中村 綾野 氏
水性ゲル化剤は、化粧品基剤の増粘による安定化という機能のみならず、感触にも大きな影響を与える。本講演ではその特徴について述べるとともに、優れた増粘機能・良い感触を併せ持つ水性ゲル化剤の開発事例について紹介する。

■セミナー終了後、同記念館2階 第1会議室にて、ミキサーを開催します■

【申込み&問合せ】
申込み:当日受付も可能ですが、事前に必要事項(氏名、所属、連絡先、参加費額、ミキサー参加の有無)をご記入の上、下記までE-mailでご連絡をお願いします。
参加費:学生2,000円 正会員5,000円 法人会員・協賛学会個人会員6,000円 会員外10,000円 (テキスト代込み、当日会場にてお支払い願います)
ミキサー4,000円
連絡先:資生堂リサーチセンター 鹿子木 宏之(部会幹事)
申込締切(ミキサー参加の場合):11月6日(水)




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